赤ちゃんモデルになるには?費用・事務所・なり方を徹底解説【2026年】

※本記事は2026年07月時点の情報に基づいています。
赤ちゃんモデルになるには、テアトルアカデミーなどの芸能事務所へ所属するか、雑誌・企業の一般公募に応募する2つの道があります。ただし、おむつパッケージやEテレなどの有名案件は、事務所経由の非公開オーディションが基本です。
この記事の要点
- ・なり方は「事務所所属」と「一般公募」の2ルート。有名案件は事務所所属がほぼ必須です
- ・費用はテアトルアカデミーで入所料214,500円もしくは297,000円、キャストネット・キッズは年会費のみで始められます
- ・ギャラはテレビCMのメイン出演で数万〜10万円超ですが、経費が上回り「稼ぐ」のは極めて困難です
- ・合格の鍵は容姿よりも「人見知りしない・健康・機嫌が安定している」の3点と、親の対応力です
- ・撮影案件は東京・大阪に集中し交通費は自己負担のため、地方在住者にはハードルが高いのが実情です
赤ちゃんモデルは、少子化を背景に「思い出づくり」や「情操教育」を目的とした応募(記念受験)が増えている分野です。この記事では、なり方の具体的な手順から、他サイトが触れにくい費用対効果や労働基準法の正しい根拠まで、保護者が本当に知りたい情報を中立的な立場で解説します。
赤ちゃんモデルとは?対象年齢と仕事内容

赤ちゃんモデルとは、一般的に生後0ヶ月〜2歳(または3歳未満)の乳幼児を対象としたモデルのことを指します。3歳以降は「キッズモデル」「子役」として区分されるのが業界の慣例です。
対象年齢がこれほど幼いため、赤ちゃんモデルの活動は「本人の意思」ではなく「保護者のサポート」がほぼ全てを占めます。仕事内容は主に以下のようなものです。
- ・広告・パッケージ:おむつ、ベビー用品、育児雑誌などの商品パッケージや誌面
- ・CM・映像:テレビCM、テレビ番組、ドラマや映画での役
- ・カタログ・アパレル:ベビー服ブランドのカタログや通販サイト
- ・エキストラ:ドラマや映画で、セリフのない群衆や背景の一部として出演する役割
赤ちゃんモデルは「表情がかわいい子」が選ばれると思われがちですが、実際に現場で求められるのは後述する「機嫌の安定」や「健康状態」です。まずは、どうすればこうした仕事にたどり着けるのか、そのルートから見ていきましょう。
赤ちゃんモデルになるには?「一般公募」と「事務所所属」の2ルート
赤ちゃんモデルになる方法は、大きく「一般公募への応募」と「芸能事務所への所属」の2つに分かれます。手軽さでは一般公募、案件の幅と質では事務所所属に軍配が上がります。
一般公募とは、企業や雑誌が芸能事務所を通さず、広く一般の消費者を対象に行うモデル募集のことです。SNSやWebサイトから無料で応募でき、費用がかからない点が最大のメリットです。育児雑誌などでは、プロではなく一般人という立ち位置の「読者モデル(読モ)」として起用されるケースもあります。
一方の事務所所属は、芸能事務所やモデル事務所に登録・所属し、事務所が抱える案件(仕事)を紹介してもらう方法です。事務所には、一般には公開されず特定の事務所や劇団にのみ案内が送られる「クローズドオーディション」の情報が集まります。後述するおむつパッケージや人気番組は、この非公開案件から選ばれるのが基本です。
2つのルートの違いを、以下の表で比較します。
| 比較項目 | 一般公募 | 事務所所属 |
|---|---|---|
| 費用 | 基本無料 | 入所金・年会費・レッスン料など |
| 案件の幅 | 単発・限定的 | 継続的・非公開案件あり |
| 有名案件 | ほぼ応募不可 | 応募のチャンスあり |
| 手軽さ | 高い(Web完結) | 登録・審査が必要 |
| 倍率 | 数百倍になることも | 案件により変動 |
人気ベビー服ブランドの専属モデルや育児雑誌の表紙モデルの一般公募は、倍率が数百倍になることも珍しくありません。
「まずは無料で試したい」なら一般公募、「本格的に有名案件を狙いたい」なら事務所所属、というのが基本的な考え方です。
おむつモデルや「いないいないばあっ!」に出演するには?

パンパースなどの大手おむつパッケージモデルや、NHK Eテレ「いないいないばあっ!」への出演を狙うなら、芸能事務所や劇団への所属がほぼ必須です。これらは一般公募されず、事務所経由でのみ応募機会が得られます。
大手おむつメーカーのパッケージモデルは、機密保持や撮影スケジュールを確実に進める観点から、芸能事務所経由のクローズドオーディションでのみ募集されます。「うちの子でおむつのパッケージに応募したい」と思っても、一般の保護者が直接応募できる窓口は基本的に存在しないのが実情です。
同様に、NHK Eテレ「いないいないばあっ!」のレギュラー出演にも一般公募はありません。劇団や芸能事務所に所属する子役の中から、オーディションで選抜される仕組みです。
つまり、これらの「憧れの案件」に近づく唯一の現実的な方法は、こうした案件を扱う実績のある事務所に所属し、選ばれるチャンスの土俵に立つことなのです。
赤ちゃんモデルにかかる費用は?入所金・レッスン料・交通費の実態
赤ちゃんモデルの費用は、事務所の形態によって大きく異なります。レッスン型のテアトルアカデミーは入所料214,500円もしくは297,000円、登録型のキャストネット・キッズは年会費のみと、初期費用に大きな差があります。
費用は主に「初期費用(入所金・入学金)」「レッスン料」「宣材写真代」「交通費」の4つで構成されます。
- ・テアトルアカデミー:赤ちゃん部門の入学金は約21万円か29万円で、別途、在籍維持費がかかります。
- ・キャストネット・キッズ:登録制のため入所金やレッスン料はなく、年会費(初年度16,500円、2年目以降11,000円など)のみで活動できます。費用を抑えて手軽に始めたい家庭に向いています。
そして、見落とされがちなのが交通費です。ほとんどのオーディションや撮影において、交通費・宿泊費は自己負担となります。都内在住であっても現場までの往復交通費がかさみますし、地方在住であれば新幹線代・宿泊費が毎回発生します。
「入所金だけ」で予算を組むと、実際の活動段階で想定外の出費に驚くことになりかねません。事務所を選ぶ際は、初期費用だけでなく「活動を続けた場合のトータルコスト」で判断しましょう。
赤ちゃんモデルは稼げる?ギャラ相場と費用対効果(ROI)の現実

結論から言うと、赤ちゃんモデルで「家計の足しになるほど稼ぐ」ことは極めて困難です。ギャラが発生する案件はあるものの、入所金・レッスン料・交通費などの経費が収入を上回るのが大半だからです。
ギャラの相場は案件によって大きく異なります。
| 案件の種類 | ギャラの相場 |
|---|---|
| テレビCMのメイン出演 | 数万円〜10万円以上 |
| ドラマのエキストラ | 数千円程度 |
| 雑誌・カタログ | 案件により変動 |
一見するとCMメインは魅力的な金額ですが、そもそもメイン出演の枠を勝ち取れる子はごく一部です。多くの場合、実際の収入はエキストラの数千円程度にとどまる一方、事務所への入所金や毎回の交通費といった支出は確実に発生します。金銭的な「収支」で見れば、赤字になる家庭がほとんどというのが正直なところです。
だからこそ近年は、少子化を背景に「稼ぐため」ではなく、子どもの記念や情操教育、家族の思い出づくりを目的とした「記念受験」的な応募が増えています。
また、SNSの普及により、ギャラが発生せず商品の無償提供のみで起用される「SNSアンバサダー」も急増しています。赤ちゃんモデルは投資して回収するビジネスではなく、「わが子の成長記録と貴重な経験にお金をかける」という価値観で臨むのが、後悔しないための考え方です。
どんな赤ちゃんが受かる?合格しやすい子の特徴と親の条件
合格する赤ちゃんに共通するのは、容姿の良さよりも「人見知り・場所見知りをしないこと」「健康であること」「機嫌が安定していること」の3点です。加えて、親の対応力も合否を左右します。
撮影現場は、初対面のスタッフや慣れない照明・機材に囲まれた特殊な環境です。そこで泣かずにいられる社交性と、体調を崩さない健康さが何よりも重視されます。合格しやすい子の特徴を整理すると、次のとおりです。
- ・人見知り・場所見知りをしない:知らない人や場所でも笑顔でいられる
- ・睡眠欲求が満たされていれば機嫌が良い:しっかり眠れていれば安定して過ごせる
- ・健康である:スケジュール通りに撮影に臨める体調管理ができている
さらに、映像案件では双子の需要が非常に高いという特徴があります。ドラマや映画の長時間撮影では、労働時間の制限や機嫌の悪化に備え、同じ役を交代で演じられる双子が重宝されるためです。双子の赤ちゃんがいる家庭は、この点を強みとしてアピールできます。
そして忘れてはならないのが、審査されているのは赤ちゃんだけではないという事実です。オーディションでは、親の挨拶などのマナー、急なスケジュール変更への対応力、子どもの体調管理能力が厳しく見られます。
「親が美人・イケメンかどうか」は合否に直接関係ありませんが、「一緒に仕事を進められる保護者か」は確実にチェックされていると考えましょう。
主要な赤ちゃんモデル事務所・オーディションを徹底比較

事務所選びは「実績重視ならテアトルアカデミー、費用を抑えるならキャストネット・キッズ、地方在住ならベストキッズオーディション」が基本的な指針です。それぞれ強みと対象が異なるため、家庭の方針に合わせて選ぶことが大切です。
以下の表で、主要な事務所・オーディションの費用・対象年齢・特徴を比較します。
| 事務所・サービス | 初期費用の目安 | 対象年齢 | 強み | こんな人に向く |
|---|---|---|---|---|
| テアトルアカデミー | 入学金 約21万・29万円 | 0歳〜 | Eテレ・大河・おむつモデルの実績が圧倒的 | 実績重視・本格志向 |
| キャストネット・キッズ | 年会費のみ(初年度16,500円等) | 0歳〜 | 登録制・非公開案件に応募可 | 費用を抑えて手軽に始めたい |
| CRAYON(クレヨン) | 13,000円 | 0歳3ヶ月〜18歳 | アパレル・雑誌モデルに強い | 関東近郊在住・雑誌志向 |
| 劇団ひまわり | 10,800円 | 0〜2歳(リトルキッズ) | 70年以上の歴史と演劇教育 | 演技力も含め育てたい |
| ベストキッズオーディション | 単発オーディション形式 | 0〜15歳 | 約39社のプロダクションが参加 | 地方在住・複数事務所にアピールしたい |
「安全で実績のある事務所」を選びたいなら、出演実績が公開されているか、費用の内訳が明確かを必ず確認しましょう。極端に高額な費用を請求したり、内訳が不透明だったりする事務所には注意が必要です。
地方在住でも赤ちゃんモデルになれる?案件の地域偏在という壁
地方在住でも登録や所属は可能ですが、活動を続けるには相当なハードルがあります。主要なテレビCMや雑誌の撮影案件は東京(一部大阪)に集中しており、交通費が自己負担となるためです。
近年はオンライン審査が完全に定着し、スマホひとつで一次審査に応募できるようになりました。この点では、地方在住者にもチャンスが広がっています。ベストキッズオーディションのようにオンライン審査を前提とするサービスなら、地方からでも「土俵に立つ」こと自体は容易になりました。
しかし、問題は合格したあとです。書類・オンライン審査を通過しても、その先の対面オーディションや実際の撮影は東京・大阪で行われるケースがほとんどです。そのたびに新幹線代や宿泊費が自己負担で発生し、乳幼児連れでの長距離移動は体力的にも大きな負担になります。
「登録はできる」ことと「継続的に活動できる」ことは別問題だと理解しておきましょう。
地方在住の場合は、まず「関東・関西へ月に何回通えるか」「そのための予算と体力を確保できるか」を家庭内で現実的に話し合うことをおすすめします。近隣に撮影スタジオが集まる地域か、地元密着型の案件を持つ事務所があるかを調べておくのも有効です。
赤ちゃんを働かせるのは労働基準法違反?正しい法的根拠

赤ちゃんモデルの活動は、労働基準法違反ではありません。労働基準法第56条の例外規定に基づき、労働基準監督署長の許可を得ることで、13歳未満でも適法に就労できます。
労働基準法第56条では、原則として15歳未満(正確には15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで)の児童を労働者として使用することを禁止しています。しかし同条には例外規定があり、映画の製作や演劇の事業については、児童の健康や福祉に有害でなく労働が軽易であること等を条件に、労働基準監督署長の許可を受ければ13歳未満でも使用できると定められています(出典:労働基準法(e-Gov法令検索))。
つまり、赤ちゃんモデルやCM・ドラマ出演は、この例外規定に沿って必要な許可手続きを踏むことで、合法的に行われています。就業にあたっての具体的な手続きや制限は、年少者労働基準規則にも定められています(出典:年少者労働基準規則(e-Gov法令検索))。
保護者としては、所属を検討する事務所が、こうした法令に基づく手続きをきちんと行っているかを確認することが大切です。実績のある大手事務所であれば、労働時間の制限や許可申請の対応にも慣れているため、安心して任せやすいでしょう。
赤ちゃんモデルの応募から活動開始までの流れ【5ステップ】
赤ちゃんモデルは、「情報収集 → 応募 → 書類・写真審査 → 面接・オーディション → 所属・活動開始」の5ステップで始まります。多くの事務所がWeb応募に対応しており、最初の一歩は自宅からでも踏み出せます。
一般的な流れは次のとおりです。
- 情報収集・事務所選び:費用・実績・対象年齢・所在地を比較し、家庭の方針に合う事務所やオーディションを選びます。
- 応募・エントリー:公式サイトのフォームから、子どもの写真や基本情報を送信します。オンライン審査ならこの段階でスマホ完結できる場合もあります。
- 書類・写真審査:送付した写真や情報で一次選考が行われます。自然な表情の写真を用意するのがポイントです。
- 面接・オーディション:通過すると対面またはオンラインの審査に進みます。ここで子どもの様子だけでなく、親の受け答えやマナーも見られます。
- 合格・所属・活動開始:合格後、事務所への登録手続き(入所金や宣材写真の準備など)を経て、案件の紹介が始まります。
応募用の写真は、加工しすぎず、子どもの自然な表情や全身がわかるものを選びましょう。事務所所属後は、宣材写真(コンポジット)を改めて撮影するのが一般的です。
赤ちゃんモデル活動で親が知っておくべき注意点とマナー
赤ちゃんモデルの活動で最も重要なのは、親のサポート体制です。現場での待機時間は数時間に及ぶことも珍しくなく、スケジュール調整力・マナー・子どもの体調管理が活動の継続を左右します。
撮影は、赤ちゃんの機嫌や昼寝のタイミングに合わせて進むため、予定通りに終わらないことが日常茶飯事です。現場での待機時間が数時間に及ぶことも珍しくありません。保護者が押さえておくべきポイントを挙げます。
- ・香盤表(こうばんひょう)を確認する:香盤表とは、出演者の入り時間やメイク時間、撮影順序などをまとめた進行表です。当日の流れを事前に把握し、子どもの授乳・昼寝のタイミングを調整しましょう。
- ・母子分離に慣れさせておく:母子分離とは、親から離れても泣かずにスタッフといられる状態を指します。案件によっては母子分離が求められるため、普段から少しずつ慣らしておくと安心です。
- ・待機時間への備えを万全に:おむつ、着替え、ミルク、お気に入りのおもちゃなど、長時間の待機を想定した準備をします。
- ・挨拶とマナーを徹底する:現場のスタッフへの挨拶や、急なスケジュール変更への柔軟な対応は、次の案件につながる重要な要素です。
赤ちゃんモデルは「子どもの仕事」であると同時に「親の仕事」でもあります。子どもの体調と機嫌を最優先に、無理のない範囲で活動を続けることが、長く楽しむためのコツです。
赤ちゃんモデルに関するよくある質問(FAQ)
一般公募でおむつのパッケージモデルになれますか?
基本的にはなれません。大手おむつメーカーのパッケージモデルは、機密保持や撮影の確実性の観点から、芸能事務所経由のクローズドオーディションでのみ募集されます。挑戦したい場合は、こうした案件の実績がある事務所への所属が現実的なルートです。
赤ちゃんモデルになれば家計の足しになりますか?
金銭的利益を得るのは極めて困難です。ギャラが発生する案件もありますが、事務所の入所金やレッスン料、交通費などの経費が収入を上回ることが大半です。「稼ぐため」ではなく「経験や思い出のため」と考えるのが現実的です。
地方に住んでいても赤ちゃんモデルになれますか?
登録や所属は可能ですが、ハードルは高めです。主要なテレビCMや雑誌の撮影案件は東京(一部大阪)に集中しており、交通費は自己負担となるためです。オンライン審査は増えていますが、その後の撮影で通う負担を見込んでおく必要があります。
親が美人・イケメンでないと受かりませんか?
親の容姿は合否に直接関係ありません。現場で求められるのは、親の挨拶などのマナー、急なスケジュール変更への対応力、そして子どもの体調管理能力です。「一緒に仕事を進めやすい保護者か」が見られています。
赤ちゃんを働かせるのは労働基準法違反ではないですか?
違反ではありません。労働基準法第56条2項により、演劇や映画の事業においては、労働基準監督署長の許可を得ることで適法に活動できます。実績のある事務所は、この手続きに沿って適切に対応しています。
赤ちゃんモデルは何歳から何歳までですか?
一般的に生後0ヶ月〜2歳(または3歳未満)が赤ちゃんモデルの対象です。3歳以降はキッズモデル・子役として区分されます。0ヶ月から登録できる事務所も多く、早い時期から始める家庭もあります。
双子だと有利というのは本当ですか?
映像案件では有利に働くことがあります。ドラマや映画の長時間撮影では、労働時間の制限や機嫌の悪化に備えて、同じ役を交代で演じられる双子の需要が非常に高いためです。双子であることは強みとしてアピールできます。
赤ちゃんモデルは、有名案件を狙うなら実績ある事務所への所属が近道ですが、費用や交通費の負担、そして活動の主役が「親のサポート」である点を理解したうえで臨むことが大切です。金銭的なリターンよりも、わが子の成長記録や貴重な経験としての価値を重視し、家庭の方針に合った事務所を選んでください。

