【例文付き】芸能スクールのオーディションに適した自己PRの作り方

自己PRは、オーディションのメインイベント言っても過言ではありません。

なぜなら、審査員がオーディションでもっとも注目しているのが、自己PRだからです。

そこでこの記事では、芸能オーディションに特化した自己PRのノウハウについて解説していきます。

具体的な例文もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

オーディションの自己PRとは?

オーディションの自己PRとは、限られた時間・文字数で「芸能人として将来性」を審査員に伝えるためのプレゼンテーションです。

この章では、オーディションの自己PRについて以下の2項目に分けて解説していきます。

  • ・自己PRの役割は2つある!
  • ・書類審査と面接の自己PRを使い分けるコツ

自己PRの役割は2つある!

「自己PR=自分を知ってもらうこと」と思われがちですが、実は審査員がもっとも重視しているのは「相応しさを証明する根拠」です。

そもそも、芸能オーディションにおける自己PRには、2つの役割があります。

  • ・自分を知ってもらう:資質、将来性を印象づける
  • ・相応しさを証明する:なぜ採用すべきか、根拠を示す

自分を知ってもらう(覚えてもらう)には、「どのような人物なのか」を端的に表現する必要があります。

その際、審査員に強く印象付けるには、以下の要素を盛り込みつつ個性をアピールし、他の応募者と差別化するのがコツです。

  • 性格
  • 長所
  • 特技
  • 趣味

一方、芸能人またはスクール生として相応しいと証明するには、以下のように根拠を示す必要があります。

  • ・私のチャレンジ精神が旺盛な性格は、現場主義を掲げているスクールの育成方針と相性が良い
  • ・このグループの一員になれば、私の陽キャな性格がムードメーカーとして役立つ
  • ・空気を読める長所が、大勢で1つのドラマを作り上げる作業に適している

書類審査と面接の自己PRを使い分けるコツ

ほとんどの芸能オーディションで採用しているのが、「書類審査」から「面接」へと進む二段階方式です。

自己PRは両方に含まれていますが、適切に使い分けるには、それぞれの審査ポイントと求められる要素を把握しておく必要があります。

自己PRの種類 審査のポイント 必要な要素
書類審査 ・文章による第一印象
・プロフィールとの整合性
・簡潔かつインパクトの強い文章でまとめ
・写真やプロフィールと内容と一致させる
面接・実技 ・対面での第一印象
・言葉による自己表現力
・淀みないスピーチ
・表情やジェスチャーを交えて堂々と語る

ちなみに、面接時に実技審査を行うケースもあるため、30秒~1分ほどで完結するよう準備しておきましょう。

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審査員が自己PRで見ているポイント

審査員が自己PRでジャッジしているのは、主に以下の3つです。

  • 将来性
  • 成長力
  • 役柄のイメージと合っているか

これらを多角的に評価するために注目しているのが、以下のような要素です。

  • ・具体的な目標はあるか?
  • ・芸能人を目指す熱意は十分か?
  • ・思わず目で追ってしまうオーラをまとっているか?
  • ・文章・会話・表現を通して「魅力」がにじみ出ているか?
  • ・クリエイティブな発想や柔軟性を備えているか?
  • ・協調性を持ち合わせているか?
  • ・人柄や人間性が伝わってくるエピソードはあるか?

書類審査を突破する自己PRの作成ポイント

芸能オーディション合格を目指す応募者にとって、最初の関門となるのが書類審査です。

とくに自己PRは書類審査のメインと言っても過言ではありません。

そこでこの章では、書類審査を突破する自己PRの作成ポイントを以下の2項目に分けて解説していきます。

  • ・限られた文字数で的確に伝える
  • ・写真・プロフィールと内容を一致させる

限られた文字数で印象を残す

書類審査の自己PRを作成するポイントは、以下の3つです。

  • 自分の性格・魅力・個性を少ない文字数で的確に伝える
  • 実績や経験を盛り込む
  • 具体的なエピソードで裏付ける

成功の絶対条件は、いかに少ない文字数で自分の魅力を端的に伝えられるかです。

ただし、以下の比較表でも分かる通り、ほぼ単語で完結する自己PR文ではまったく印象に残りません。

端的かつ印象に残る自己PR文にするには、実績・経験・具体的なエピソードを盛り込むのがコツです。

悪い例文 良い例文
努力家です。 1つの事柄を突き詰めるタイプなので、高校から始めたサッカー部では経験者が多いなか、レギュラーに選ばれるまで諦めませんでした。
ポジティブな性格です。 同級生やバイト仲間から「一緒にいると前向きになれる」と評価された経験があります。

写真・プロフィールと内容を一致させる

書類審査の自己PR文は、写真・プロフィールと内容を一致させるのがセオリーです。

写真・プロフィールと内容が異なっている場合、「この自己PRは創作かも?」と疑われ兼ねません。

たとえば、アクティブさをアピールするなら、写真はスポーティーな服装や快活な笑顔、プロフィールには運動部での実績などが適しています。

書類審査で印象に残る自己PRの構成

この章では、書類審査で印象に残る自己PRの構成を3つご紹介します。

  • ・黄金パターン|結論→根拠→展望
  • ・STAR法|エピソードを物語に変えて印象付ける
  • ・PREP法|説得力アップを狙う

黄金パターン|結論→根拠→展望

最初にご紹介するのは、誰でも簡単に「論理的な文章」が作れる黄金パターンです。

3段階で構成されており、もっとも伝えたい「自分の強み・個性」からスタートすること、印象的な文章に仕上がります。

フェーズ 構成要素 例文
ステップ1:結論 強み・個性 私の強みは、物怖じしない性格です。
ステップ2:根拠 エピソード 高校生の頃、文化祭の当日にバンドボーカルの代役を頼まれ、ぶっつけ本番でしたが盛り上げることができました。
ステップ3:展望 目標・将来像 芸能界でも迷わずチャンスを掴んで、活躍の場を広げていきたいです。

STAR法|エピソードを物語に変えて印象付ける

書類審査の自己PRは、単純なプロフィールになりがちですが、これでは強いインパクトは残せません。

そこでおすすめしたいのが、エピソードを物語に変えて印象付けるSTAR法です。

以下の手順に沿って作成すると、エピソードにリアルさがプラスされ、より記憶に残る印象的な自己PR文に仕上がります。

ここでは、リーダーシップをアピールする例文と合わせてご覧ください。

フェーズ 構成要素 例文
S (Situation) どんな状況だったか 高校に入学した当初は、ほぼオンライン授業だったため
T (Task) どんな課題、問題があったか クラスの団結力が乏しかったが
A (Action) その課題に対して、何をしたか LINEで全員が参加できるグループを作り参加を呼びかけた結果
R (Result) その行動の結果、どんな成果になったか 通学授業がスタートしても自然と打ち解け、学祭の準備も一致団結できた

PREP法|説得力アップを狙う

説得力の強化におすすめなのが、ビジネスプレゼンの鉄板テンプレートとして知られるPREP法です。

PREP法は4ステップで構成されており、冒頭で伝えた結論を最後にもう一度繰り返すことで、説得力がアップします。

フェーズ 構成要素 例文
P (Point) 結論 私の強みは継続力を身に付けたことです。
R (Reason) 理由 なぜなら、ダンスを通じて継続することの大切さを学んだからです。
E (Example) 具体例 実は、練習をさぼっていたら、下のクラスの子に追い抜かれて悔しい思いをしましたが、練習を再開して継続した結果、さらに上のクラスに進むことができました。
P (Point) 結論(もう一度) 今後も継続力という強みを活かせば、歌って踊れるアーティストになれると確信しています。

書類審査用の自己PR例文【志望分野別】

芸能オーディションでは、志望分野によって自己PRのアピールポイントが異なります。

そこでこの章では、以下3つの志望分野それぞれに適した自己PRの作成ポイントと例文をご紹介していきます。

  • ・歌手・アイドル・アーティストに適した自己PR例文
  • ・俳優・女優・声優に適した自己PR例文
  • ・モデル・タレント・バラエティに適した自己PR例文

俳優・女優・声優に適した自己PR例文

応募者のタイプ アピールポイント 例文
未経験者 ・学ぶ姿勢や意欲
・吸収力
趣味の人物観察を活かしてTVドラマや映画を分析し、役柄の背景や性格を深掘りするのが日課です。そのうえで、台詞の言い回しや表情を変えながら、表現力を磨いてきました。未経験だからこそ、今の自分にできることを継続してきた経験を、今後の役作りに活かしていきます。
経験者 ・リアルな経験
・役作りへのこだわり
大学の演劇サークルで舞台に立った経験から、演技で観客の感情を動かす表現力を磨いてきました。どんなに小さな役でも誠実に向き合い、性格から人生背景まで細かく研究しています。今後は舞台だけでなく、ドラマや映画などの映像でも自然な演技ができる俳優を目指していきます。
声優志望 ・日々の努力
・周囲からの評価
子供の頃は、友人から「変わった声だね」と言われるのがコンプレックスでした。ですが、憧れの声優と出会ってから心境が一変し、毎日アニメのキャラクターになりきって声の表現力を磨いています。今では「本物みたい」と褒められることも多く、自信が持てるようになりました。今後は、声を自由自在に操って子役からお年寄りまで演じられる声優を目指します。

モデル・タレント・バラエティに適した自己PR例文

応募者のタイプ アピールポイント 例文
モデル志望 ・スタイル
・ビジュアル
・熱意
・研究心
子供の頃から習っていたバレエの影響もあり、背の高さと姿勢の良さには自信があります。この強みを活かせるモデルを目指すようになってからは、ファッションブランドやコーディネート、ポージングの研究を、日常的に行ってきました。目標は、ブランドの世界観を維持しつつ、個性も表現できるモデルです。
タレント志望 ・対応力
・トークの幅
・盛り上げるスキル
私はコミニケション力の高さが強みで、初対面の人ともすぐに打ち解けることができます。大学の学祭で毎年イベントの司会を担当しており、対応力と盛り上げるスキルにも自信があります。将来的には、視聴者だけでなく現場のスタッフにも出演を喜ばれるタレントを目指します。
バラエティ志望 ・臨機応変な対応力
・エピソード
・個性
お笑い番組好きがこうじて、あるあるネタやリアクション動画をSNSで発信しています。はじめは自己満足でしたが、今ではフォロワーからの反響も好評で、ライブ配信によって対応力も大きく向上しました。将来的には、言語が通じない海外でもリアクションだけで活躍できる、グローバルなバラエティタレントを目指しています。

歌手・アイドル・アーティストに適した自己PR例文

応募者のタイプ アピールポイント 例文
情熱型 ・志望動機
・目標
・経験
私の強みは、子供の頃から憧れていたK-POPアイドルへの夢を持ち続けていることです。この夢を実現するために、子供の頃から歌とダンスのレッスンに励み、さまざまな賞を獲得してきました。今後は、さらにスキルを磨いて世界に通用するアーティストを目指します。
個性派 ・他の応募者との違い
・多様な経験
私の強みは、人との違いを恐れずに自分の個性を貫き通すメンタルと表現力です。高校では女性4人のメタルバンドを組んで、SNSでライブ配信を行っていました。今後も自分らしい音楽を通して、唯一無二の存在を目指します。
協調性重視型 ・グループ活動の適正
・リーダーシップ
私はチーム作業が得意で、コーラス部の部長としてメンバーをまとめてきました。リーダーとして認めてもらうには時間がかかりましたが、メンバー間のトラブルを仲裁しているうちに、信頼されるようになりました。この経験から、アイドルグループでもリーダーシップを発揮する自信があります。

オーディションで審査員の心を掴む自己PR術と事例

書類審査に合格した応募者にとって、次の関門となるのが対面オーディションでの自己PRです。

ここからは、オーディションで審査員の心を掴む自己PR術と事例についてご紹介します。

  • ・60秒ルール
  • ・あえて弱点を語る
  • ・なぜ芸能人になりたいのか深掘りする
  • ・ミラーリング効果をマスターする

60秒ルール

対面オーディションの準備として絶対にマスターしておきたいのが、60秒ルールです。

そもそも、人間の集中力は「最初の1分」が勝負と言われており、長すぎるスピーチは審査員の記憶に残らない傾向があります。

以下の順番に沿って、伝えたい内容を1分間でまとめるのが理想的です。

▼60秒自己PRの構成

  • 0〜15秒:強みを含めた自己紹介
  • 15〜40秒:具体的なエピソード
  • 40〜60秒:強みが仕事に役立つという裏付けや目標

お手本事例

私の強みは、トラブル発生にひらめく発想力です。服飾学科の友人からファッションショーのモデルを依頼された際、直前でヒールが折れるトラブルに見舞われました。
急遽、フォーマルドレスにスニーカーで出演することになったので、あえて大胆なウォーキングウークに変更した結果、大成功を収め、自分の強みがモデル業に役立つと確信できました。

あえて弱点を語る

対面オーディションでは、あえて自分の弱点を語ることで信憑性が増します。

全体の構成は、以下の通りです。

  • ステップ1:正直に弱みを認める
  • ステップ2:克服するために何をしたかを語る
  • ステップ3:その過程で得た気づきを伝える

お手本事例

実は、子供の頃から人前で話すのが苦手で、どもってしまうのがコンプレックスでした。ですが、タレントになる夢を叶えるために5分間スピーチを毎日つづけた結果、1年ほどで自分の気持ちを言葉にできるようになり、今ではイベントの司会も務めています。この経験は、毎日の積み重ねで弱点を克服できる教訓になりました。

なぜ芸能人になりたいのか深掘りする

なぜ芸能人になりたいのか深掘りする作業は、本質的な動機に辿り着ける有効な手段です。

以下の通り、闇雲に「なぜ」を3回繰り返すのではなく、ツリー形式にすることでより動機が明確になります。

▼「なぜ」を3回繰り返す手順

  • なぜ俳優を目指すのか?→視聴者を感動させたいから
  • なぜ感動させたいのか?→共感できる作品を見て、救われた経験があるから
  • なぜその経験が重要なのか?→辛い時期に見た映画で前向きになれたので、自分も誰かの役に立ちたい

お手本事例

いじめで悩んでいた頃、ある映画に出会ったのが立ち直るきっかけになりました。それ以来、自分も誰かの役に立つ作品に出演したいと思うようになり、演技を学び始めました。より本格的に演技を学ぶには、社会の闇にフォーカスした作品を手掛けている御社しかないと思っています。ぜひ、俳優として成長するチャンスをください。

ミラーリング効果をマスターする

ミラーリング効果とは心理効果の一種で、相手に共感・親近感・安心感を抱かせるのが特徴です。

審査員が求めている人物像(役柄に適したキャラクター)に合わせて、自己PRを組み立てることで、合格率がアップします。

お手本事例

審査員が求めている人物像と、それに適したアピールポイントは以下の通りです。

  • 快活なキャラクター:チームを盛り上げた経験をアピール
  • 真面目で誠実なキャラクター:継続して努力した経験をアピール
  • 物怖じしないキャラクター:新しいことにチャレンジした経験をアピール

オーディションの自己PRでよくある質問

最後に、オーディションの自己PRでよくある質問をご紹介します。

  • ・自己PRが30秒のときは何を伝える?
  • ・特技がなくても自己PRは作れる?

自己PRが30秒のときは何を伝える?

自己PRの時間が30秒しかない場合、優先して伝えるべきなのは以下の通りです。

  • 名前
  • 強み
  • 印象的なフレーズ

この場合、第一印象で存在感のアピールするのがコツです。

特技がなくても自己PRは作れる?

はい!作れます。

アピールできる事柄が見つからない時は、以下の方法を試してみましょう。

  • ・家族や友人に、客観的な意見を聞く
  • ・趣味やアルバイトなど、日常の経験から探す
  • ・熱中したことや褒められたことを書き出す

オーディションの自己PRは合格の鍵!

俳優スクールのオーディションでジャッジしている審査員は、とくに自己PRに注目しています。

つまり、自己PRの出来映えが合否を左右するもっとも大きなポイントなのです。

事実、合格者の多くが自己PRで的確に自分の魅力・適正・将来性をアピールし、審査員に印象づけています。

オーディションの自己PRを作成する際は、ぜひこの記事を参考にして万全の準備で挑んでください。

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