芸能スクールの費用はどのくらい?お金を払う理由やメリットについて解説
芸能スキルを学ぶための芸能スクールには、費用がどのくらいかかるのか気になりますよね。
「実力不足」や「初心者」といった理由で通いたいと思っている方も、費用の面で踏み出せないことがあるでしょう。
この記事では、芸能スクールの費用について詳しく説明し、レッスン内容や芸能スクールの受講メリットについても解説します。
記事を読むことで、芸能スクールにかかる費用や入学の手続きについて理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
芸能スクールの費用相場について
芸能界への道を歩む人々は、芸能スクールに入学するために費用を支払うか、あるいは芸能事務所のオーディションに挑戦して所属する道を選ぶことが一般的です。
芸能スクールと芸能事務所では、それぞれの方針に応じて費用が異なるため、大まかな相場を確認しておくことが重要です。
芸能スクールの費用相場
芸能スクールの年間レッスン料は数十万円ほどで、支払い方法はスクールごとに一括払いや分割払いなどが異なります。
総額は各スクールによって異なり、40万円台から始まる比較的低価格なものから、100万円を超える高額なものまで様々です。
従って、具体的な相場を一概に示すことは難しいです。
また、レッスン料以外にも諸経費やオーディション費用などが発生する場合もあるため、実際の費用についてはスクールごとに詳細に調査する必要があります。
芸能事務所のスクール・養成所の費用相場
芸能事務所のスクール・養成所では、入学時に初期費用や入所金として10数万円から20数万円が必要であり、月謝として1万円から2万円程度のレッスン料が一般的です。
中にはレッスン料が無料の芸能事務所も存在しますが、こうした事務所は才能の原石や即戦力を求めている場合が多く、オーディションの競争は激しいことに留意が必要です。
芸能スクールに比べて費用の相場は比較的明確であり、スクール・養成所の選択肢を検討する際に有益な目安となるでしょう。
▼こちらのコラムでも費用について掲載しています。
芸能スクールの種類について
芸能スクールは大きく2つの種類に分かれ、それぞれ異なる特性を持っているので、注意深く選ぶことが重要です。
以下で2つの違いについて解説します。
本格的な芸能スクール・養成所
芸能事務所が運営または提携している本格的な芸能スクール・養成所が存在します。
こうしたスクールでは、既に芸能界で成功を収めた先輩芸能人がロールモデルとなり、実践的なカリキュラムが提供されています。
実績を元にしたカリキュラムは非常に実践的で、オーディション対策や映像・舞台出演の機会も多く提供されます。
スキルの向上だけでなく、デビューまでの具体的な道筋も設けられています。
講師陣は一流のプロや有名な芸能人が多く、様々な芸能ジャンルでトップレベルのスキルを学べます。
この記事では、主にこちらの本格的な芸能スクールを扱います。
習い事としてのスクール
カルチャースクールや芸能人主宰のスクールなど、民間のスクールも存在します。
音楽教室やダンススクール、アクションスクールなどがこれに該当します。
これらのスクールは、本格的な芸能スクールと比べて入会金や月謝がリーズナブルな傾向があります。
特に子供向けのスクールが多い傾向もあります。
こうしたスクールは、狭い範囲のスキルを集中的に学ぶための場として適しています。
本格的なスキルの習得よりも、特定のスキルを伸ばすことにフォーカスしています。
そのため、芸能界やメディアとの関係性が限られているため、直接的なデビュー機会を提供することは多くはありません。
芸能スクールの費用の一例
芸能スクールに通う際の具体的な費用について、どれくらいかかるのかを見てみましょう。
まず、俳優と歌手それぞれがスクールに通う場合のレッスン料について見ていきましょう。
芸能スクールのレッスン料・俳優の例
2つの芸能スクールの俳優コースの一例を挙げてみます。以下に、それぞれのスクールでのレッスン料を示します。
サンミュージックアカデミーの場合 | |
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コース | 俳優コース(小学生以上~30歳まで) |
コース期間 | 2年以上 |
入所費用 | 220,000円 |
年間レッスン料 | 一括払い220,000円/2回払い264,000円 |
総額 | 440,000円~484,000円 |
81ACTOR’S STUDIOの場合 | |
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コース期間 | 東京校・本科:1年/東京校・週1クラス:約1年 |
オーディション受験料 | 5,500円 |
年間レッスン料 | 東京校・本科:640,000円/東京校・週1クラス:220,000円 |
年間損害保険料 | 東京校・本科:15,000円/東京校・週1クラス:希望者のみ |
初年度納入金合計 | 東京校・本科:855,000円/東京校・週1クラス:340,000円 |
芸能スクールやコース・クラスによって、費用の総額は30万円台から80万円台と異なることが分かります。
芸能スクールには、オーディション受験料が必要な場合もあり、「81ACTOR’S STUDIO」の例では5,500円の費用が加算されています。
注意点として、基本的にはレッスン料の分割払いは割高になる傾向があるため、その点も覚えておくと良いでしょう。
芸能スクールのレッスン料・歌手の例
次に、2つの芸能スクールの歌手コースのレッスン料について見ていきます。
ミューズ音楽院 ミューズモード音楽院の場合 | |
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コース | ボーカル専攻 ギター専攻 ベース専攻 ドラム専攻 コンポーザー・アレンジャー専攻 ミキシング・クリエーター専攻 |
コース期間 | 2年 |
年間レッスン料 | 1年次:1,430,000円/2年次:1,300,000円 |
東京ビジュアルアーツの場合 | |
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コース | ボーカルコース(音楽総合学科) |
コース期間 | 2年 |
年間レッスン料 | 1年次:1,397,000円/2年次:1,384,000円 (いずれも前後期での分割可) |
歌手(音楽系スクール)の場合、1年次の年間レッスン料は130万円を超える額になり、2年の総額は270万円を超えます。他のコース・スクールと比べて、俳優などのレッスン料が高めに設定されていることが分かります。
芸能スクールの費用は、芸能ジャンルやスクールによって大きく異なることがあります。ですから、複数のスクールを比較検討することは非常に重要です。
一括でのレッスン料の支払いが難しい場合、分割払いに対応している芸能スクールも存在します。この点を活用することも一つの方法です。
芸能スクールのオーディションについて
芸能事務所に入って芸能スクールに通う場合、まずは芸能事務所に所属する必要があります。そのため、オーディションを受ける必要があります。
芸能事務所が開催するオーディションは一定のハードルがあるため、芸能事務所が提供するレッスンは、誰でも受けられるわけではありません。また、芸能スクール専門の会社でも、入学金や入会金を支払って入学するだけでなく、オーディションや面接、AO入学などを設けている場合があります。
芸能スクールも費用さえ支払えば誰でも入学できるわけではなく、選考によって選ばれることで入学できる芸能スクールがあることは押さえておきましょう。
オーディションなどの応募方法・合格後の対応
芸能事務所のオーディションは、ウェブサイトから応募するケースが多く、審査に合格すると各芸能事務所の担当者と打ち合わせ・活動計画の調整が行われます。
芸能スクールのオーディションや面接、AO入学もウェブサイトからの応募が多く、合格後は講師からスクールの概要や入学後の説明を受けることになります。
また、入学金やレッスン料とは別に、オーディション自体に数千円から1万円台ほどの費用がかかる場合があるため、注意が必要です。
芸能スクールのレッスン内容
芸能スクールでは、受講者の希望する芸能ジャンル、現在の能力、年齢に応じてクラス分けされます。
スクールによって名称や分け方は異なりますが、一般的には初級者クラス、中級者クラス、上級者クラスに分かれることが多いです。
また、芸能スクールには、自分でレッスンを選択し、オリジナルカリキュラムを組むことができるところもあります。
クラス分けされた後、以下の方向性のレッスンが行われます。
- 演技指導
- ボイストレーニング
- ダンス
- ウォーキング
- マナーと礼儀作法
- メイク
タレント、俳優、アーティストなど、様々な芸能ジャンルがありますが、上記の要素を組み合わせてレッスンが行われます。
さらに、芸能ジャンルによっては、お笑いの技術、日本舞踊、脚本や構成の作成などの専門的なレッスンも受けることがあります。
実際のカリキュラムでは、レッスンが細分化され、コースに合わせて最適化されています。
また、レッスンの形式も多様で、身体を使った演技や歌、ダンスの場合もあれば、講師からの座学もあります。
身に着けたスキルを試すために、芸能スクール主催のイベントや舞台に出演したり、映画やドラマの撮影現場に参加したりする機会もあります。
必要なスキルを身につけながら、芸能界デビューへのチャンスを得ることが芸能スクールのカリキュラムの一環と言えるでしょう。
▼こちらのコラムでもレッスンについて掲載しています。
芸能スクールに費用を払う価値はある?
結論から言いますと、芸能界を目指す場合、芸能スクールに費用を払う価値は十分にあります。
大きな理由として、芸能スクールでは業界に精通したプロや現在活躍中の芸能人が講師を務める場合があり、個人で学習するよりも成長が早いと言えます。
レッスンでは現場レベルの実践的なスキルやノウハウが凝縮されており、独学よりも有益な情報を多く得ることができる利点があります。
また、専門性のあるスキルも多く、独学では困難なものがあります。
そのため、スキルの習得や向上という点においては、芸能スクールが非常に有用です。
さらに、最近の受講生は非常にレベルが高く、スクールに入学する前から歌やダンスで結果を出していたり、幼少期から本格的なレッスンを受けていたりする実力者も多いです。
芸能界は競争が激しく、競争相手もハイレベルです。
そのため、自己投資として芸能スクールに費用を支払い、通うことは当たり前のこととなっています。
芸能スクールのレッスンを受けることで必要なスキルを磨き、芸能事務所に自己をアピールすることが芸能界デビューへの近道となるでしょう。
▼こちらのコラムでもスクールに通いメリット・デメリットについて掲載しています。
無料でレッスンが受けられる芸能スクールはある?
大手芸能事務所であれば、オーディションを突破して所属することで、無料でレッスンを受けることができる場合もあります。
オーディションは誰でも合格できるわけではありませんが、リスクなく挑戦してみる価値は十分にあります。
無料でレッスンを受けられる芸能事務所には、以下のような事務所が存在します。
- テアトルアカデミー
- スターダストプロモーション
- ZEST(ゼスト)
- レイワジャパン・ネオ
- アヴィラステージ(Avilla Stage)
- 研音(KENON)
- キャストパワーネクスト(Cast Power Next)
- リベラ(LIBERA)
- ノーリーズンファーム
これらの芸能事務所では、超有名なタレントが在籍する大手から、新人発掘や育成に力を入れる事務所まで幅広い選択肢があります。
ちなみに、芸能事務所の養成目的としたオーディションの合格率は10~20%と言われており、5人~10人に1人は受かるとされています。そのため、そこまで狭き門ではないことがわかります。
これらの事務所が実施するオーディションに挑戦してみるのも一つの手段です。
まとめ
芸能スクールにかかる費用は、各スクールや芸能ジャンルによって大きく異なるため、事前の調査は必須です。
また、オーディション費用やその他の諸経費がかかることもあるため、レッスン料だけではないことも留意しておく必要があります。
ただし、費用以上に大切なのは「なりたい」という意志と真摯な学びの姿勢です。
激しい競争を勝ち抜き、ライバルの多い芸能界で本気でデビューしたいのであれば、やはり芸能スクールに通って、先人たちのノウハウを吸収していくことが最善の方法と言えます。
強い意志と柔軟な学習姿勢を持って芸能スクールに通い、夢をつかみ取りましょう。